嘘つきシンデレラ
最初、智くんは
私が一緒にくることを嫌がった。
また、私が自分を犠牲にするからと。
でも私が頼んだ。
助けて。
って。
お姉ちゃんを助けて。
と
あの時。
智くんはわたしに
「この前はごめん。
俺、言葉が足りなかったな。
って、思って。
『もうかかわらないで』
って言ったのは、いらないとか、
そういう意味では全然なくて。
あーでも言わないと
姉ちゃんがまた、俺のために
無理しそうだと思って。
もう、姉ちゃんにあの人がいるなら、
俺らなんかとはもう関わらない方が
離れた方がいいんじゃないかと思ったから…」
「でも、これ」
智くんが携帯を見せる。
「このツイッターみて、心配になって」