片思いドロップス

もーちゃんときいてろよなーなんて怒るのは、私の向かいに座る幼なじみ。

そんな彼の様子なんて私には関係ない。

「好きな人できたって・・・・・・。あ、あのはじめにーー!?!?」

「そう!できたの!ってかそんな驚くことかよ」

「当たり前じゃない!小さい時から女の子なんて眼中に無いあんたが、好きなやつできたって言われたら驚くに決まってるでしょーが!!」

「そーかー?」

「そーよ!!」

無駄にルックスだけいいこの幼なじみは小中高とバレンタインや誕生日には1人でも持って帰れないほどのプレゼントを貰っていた。

もちろん告白だって沢山されているのを私は知っている。

なのに生まれて17年間誰とも付き合わず、もはやこいつ男のことが好きなんじゃないかと最近思っていたほどだ。

そんなこいつに好きなやつができたなんて言われたら驚くのも当然である。
< 3 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop