向かう先はおなじ
そうは言ってもいつも寂しかった。


我慢していた。

会えない事への我慢。

まともに連絡取れないことへの我慢。

私を後回しにされている感覚への我慢。


俊が飲み会で、そのまま泊まる日だった。

貴重な時間で、俊が寝落ちして

しまったとしても、なんの問題もなく

朝を迎える事ができるわけで。

だから、ちゃんと寝るまで。というか、

寝落ちするまでLINEできると思っていた。

だけど、よくわからない暗号のようなLINE。

かなり酔っ払っていることはすぐにわかった。

に、しても連絡くらい入れられるはず。

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