向かう先はおなじ
会社に戻り、仕事モードになる私。

すでに俊は会社に戻っていた。

私はデスクに座り黙々と仕事をする。

次次と仕事をはかどらせていると、

左側からスーッと手が伸び、黄色の付箋が

デスクに貼られた。

…武山店長に、あなたのことしっかりお願いしてきました…

そう書いてあった。

私はすぐに振り向き

「ありがとうございます!」

と、ニコッとした。

特別な扱いをしてくれていることに

ニヤニヤがとまらず、無駄に咳をする。

ちゃんと思ってくれてるんだ。嬉しい。

仕事一筋でいる私は何より嬉しく感じた。

絶対上を目指す。無駄にしたくない。
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