向かう先はおなじ
俊は移動時間2時間ちょっとかけて

新幹線でわざわざ会いに来てくれる。

近場で会うのはまずいとなり、

私は高速で車を1時間走らせ集合場所へ向かう。


ーーやっばい!楽しみすぎるけど、それより

緊張しすぎる。ーー

移動の間もずっと電話で話す。

「あと30分で会えるよー!」

「楽しみだけど、私緊張してやばいかも。

最後に会った時の感覚と全く違うから。」

「そうだよな~?最後に会った時、桜拒否

反応そのものだったもんな!」

「あははは~それ言わないで~」

何を話しても楽しすぎる。



俊は過去これまで、あなたは穴さえあればそれで

満足なんですか??って言いたくなる程

遊び尽くしてきた。



私も、遊び尽くしてきたとまでは言わないが、

来る者拒まず去るもの追わずの日常だったわけで

浮気も平気だし、浮気されたらポイッという

感覚だったから、ヤキモチ?嫉妬?

なんだそれ?どういう感覚?気持ち?と、

聞いてまわりたくなる程だった。

俊もその通りで。まぁ、やはり似たもの同士なの

だろう。
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