向かう先はおなじ
限られた時間しか一緒に居れない。

だから数秒でも離れたくない。

俊も私も同じ思いだ。

車の中の会話も

会話が途切れるなんてありえるの?

と言うほどお互いが話す話す。

「ねぇ、聞いて聞いて!」

と言わんばかりに必死に。


「ここかな?とーちゃ~く!!」

「よ~し!着いた。行こう!」

駐車場からホテルに向かうまでも手を繋いで。

体も離れないように、ピッタリ寄せ合って

歩いた。
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