向かう先はおなじ
その日1日俊からの連絡はなかった。

しびれを切らした私は

「あの…」

と、一言だけLINEした。

「ちょっと待って」

それだけ返事が来た。


ーーあのね。ちょっと待っての意味が

わかんない。多分話し合いでもしてるのだろう。

自分をどれだけ必死に守っているか知らないけど

トイレに行った隙とかにLINEできるくない?

つーか、一気に失せるわ。まじねーわ。

そんな男消えろ。ほんとにーー



短気な私なのに、俊と居ると基本的に

穏やかでいれる。

なのに、短気な黒桜が心の中で一杯になった。
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