あまい･甘い･あま～い彼が見つからなくて

「大学四年のときに友達に誘われて初めて行った合コンで知り合ったの。」

私の言葉に大翔の片眉がピクリと動く。

「合コン！？」


「ひっ！」

目の前の大翔が鬼のような形相で私を睨んでいる。

ホテルに行ったなんてバレたら…たぶんはるとはただではすまないだろう…。

怖さにおののき震えあがった私を見て、高木先生が

「大学生なんだから合コンぐらいいくだろ！
佐久間だって俺とさんざん行ったんだからいちいち愛美ちゃんの行動に目くじらたてるなよ」

と苦笑いして大翔をたしなめた。


「俺は行きたくて行ったんじゃない！
お前が毎回俺を騙して参加させたんだろうが！」

ぶつぶつ文句を言う大翔を見上げながら言葉を続けた。