あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
「馴れ馴れしく話しかけられて、ベタベタさわってくる人がいて、困ってたら助けてくれたの。

意気投合したから二人でゆっくり話したいからって連れ出してくれて。
帰りなよって駅まで送ってくれたの」

「へー、いいやつじゃん。
で?あの意味深な台詞は何なの?」

「…縁があればまた必ず出会えるよってその時に言われて。

私とはまた会える気がするって。
運命の赤い糸…みたいなって…」

言っていて恥ずかしくなった私の声は、だんだん尻窄みに小さくなっていきうつむいて下を向いてしまった。

そんな私の表情に目の前の高木先生が息を飲み、それに気がついた大翔が

「愛美…」

と呟き小さなため息をついていた。
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