あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
「はぁ、ダメだ…どうしよう…」

シャワーを浴びても私のせわしなく動く心臓はいっこうに落ち着かない。

酔った勢いとはいえ、私は彼と甘い一夜を過ごしたのだ。

素面でどんな顔をして会えばいいのかわからない。

あの晩は…本当に勢いだった…。

大翔に相手にされなくて、悔しくて辛くて、一生処女の独身だなんて言われたから、違う"はると"に私は抱かれた。

もう会うことなんてないと思っていたのに、偶然にも再会したのだ。

私がずっと待ち望んでいた"運命の相手"はこの人なのではないか…。

小さい頃から憧れていた素敵な恋愛。

今まさに、私の目の前に現れたのではと思い始めて、私の胸は高鳴ってしょうがない。



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