あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて

陽翔

ジムに行ってスーパーにより帰るつもりだった私の服装は、パーカーにデニムというラフなもので、偶然会ったのがジムなのだから仕方がないが鏡にうつる姿を見てため息がでた。

久しぶりの再会を楽しむだけの会話にならない予感はしている。

四年前もかっこよくて会話が弾み、初対面なのにするりと彼は私の中に入り込んできた。

今日またどうこうなるとはおもってはいないが、可愛いく綺麗でありたいと思うのは女として当然だ。

医大生になってから現在まで、目まぐるしい日常を送ってきた私にはデートする余裕もなければ相手もいない。

大翔だけを追い続けているのだから、他に目がいかないのも当然だがそれくらいがむしゃらに働いてきたのだ。
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