あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
***
私たち兄弟は人との距離感が近いらしい。
気にしたことなんてなかったけれど杏ちゃんや、大翔に言われて気がついた。
お気に入りの人には男女かまわず抱きつき、ベタベタする。
大翔はそんな私たち兄弟を
「お前らって"犬"みたいだな」
と呆れながら笑い、いつも大きな手で頭を撫でて髪をわしゃわしゃかきまわす。
「でももうせめて杏と俺だけにしろよ?
とくに異性には絶対やめろ!
それこそ誤解されかねない。
いいか、お前たち人一倍容姿にめぐまれてて、テレビにでてくるアイドルだって言ってもいいくらい可愛い顔してんだよ。」
と深いため息をついて私たち三人をたしなめた。
しゅんとした私たちは大翔の言うように、飼い主に怒られている犬のようで、順番に頭を撫でられてとたんに
「うん、わかった!」
と大翔にまとわりつく。
そんなことを言われてから、颯馬や涼二は普通に人付き合いできてるのに、私は人との距離感がうまくとれずどれが正解なのかわからなくなった。
ムダに笑顔を向けて話せば勘違いされ異性から言い寄られ、だから私は無口でクールな女に徹するようになってしまった。
私たち兄弟は人との距離感が近いらしい。
気にしたことなんてなかったけれど杏ちゃんや、大翔に言われて気がついた。
お気に入りの人には男女かまわず抱きつき、ベタベタする。
大翔はそんな私たち兄弟を
「お前らって"犬"みたいだな」
と呆れながら笑い、いつも大きな手で頭を撫でて髪をわしゃわしゃかきまわす。
「でももうせめて杏と俺だけにしろよ?
とくに異性には絶対やめろ!
それこそ誤解されかねない。
いいか、お前たち人一倍容姿にめぐまれてて、テレビにでてくるアイドルだって言ってもいいくらい可愛い顔してんだよ。」
と深いため息をついて私たち三人をたしなめた。
しゅんとした私たちは大翔の言うように、飼い主に怒られている犬のようで、順番に頭を撫でられてとたんに
「うん、わかった!」
と大翔にまとわりつく。
そんなことを言われてから、颯馬や涼二は普通に人付き合いできてるのに、私は人との距離感がうまくとれずどれが正解なのかわからなくなった。
ムダに笑顔を向けて話せば勘違いされ異性から言い寄られ、だから私は無口でクールな女に徹するようになってしまった。