あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
「いらっしゃいませ」
席まで案内をして注文を取りに来たのは颯馬の奥さんの杏ちゃんだ。
私に気がついたが、声をかけることもせずに知らんぷりしてくれていた。
なのに、しばらくして店内がざわつき出した。
みんなが騒ぎ出した方をちらりと見ると、店の奥から颯馬がお客様に愛想を振り撒き頭を下げながら、あきらかにこっちに向かって歩いてくる。
騒ぎに気がついたはるとは、
「あみちゃん、見て。噂のパティシエだよ!
うわっ。テレビで見たより実物はすっげーイケメンだな。
店内に顔出すことあるんだな」
なんて感心してる。
颯馬は私たちの席まで来ると
「いらっしゃいませ」
と頭を下げて私の隣に座り、そのまますっと私の腰に手を回して自分の方に引き寄せた。
「ちょっ!颯馬!」
焦る私の目の前で、はるともすぐに顔をこわばらせた。
席まで案内をして注文を取りに来たのは颯馬の奥さんの杏ちゃんだ。
私に気がついたが、声をかけることもせずに知らんぷりしてくれていた。
なのに、しばらくして店内がざわつき出した。
みんなが騒ぎ出した方をちらりと見ると、店の奥から颯馬がお客様に愛想を振り撒き頭を下げながら、あきらかにこっちに向かって歩いてくる。
騒ぎに気がついたはるとは、
「あみちゃん、見て。噂のパティシエだよ!
うわっ。テレビで見たより実物はすっげーイケメンだな。
店内に顔出すことあるんだな」
なんて感心してる。
颯馬は私たちの席まで来ると
「いらっしゃいませ」
と頭を下げて私の隣に座り、そのまますっと私の腰に手を回して自分の方に引き寄せた。
「ちょっ!颯馬!」
焦る私の目の前で、はるともすぐに顔をこわばらせた。