あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
友達もけっして多くはない。
颯馬目当てで近寄ってくる女が多くて必要以上に親しい友人も作らなかった。

友達も少なく、男もいない私を大翔や杏ちゃんは気にかけ、よく遊びやご飯に連れて行ってくれた。

「愛美ちゃんこんなに可愛いのに彼氏作らないの?」

「作らないっていうか…」

ファミレスの目の前でご飯を食べている大翔をチラリと見る。

「俺を見たってダメだからな。
俺は愛美は犬にしかみえてないから」

大翔は私の気持ちを昔から知っている。

まぁ知っていて当たり前だ。

バレンタインには、毎年ママと一緒に手作りのハートのチョコケーキに"LOVE "とかいて渡しているのだ。

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