あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
大学に足を運んで彼女を探したが、会うことはできなかった。

晒名総合病院の娘なのは知っていたが、黙って姿を消した彼女を深追いするべきではないと思った。

何故か不思議とまた偶然会えるような気がしていた。

偶然再会する度に、俺は何度も恋に落ちる。

人が恋に落ちる時の音を毎回耳にするのだ。


6年ぶりに目の前に現れたキミに、俺は再び恋をする。

救命救急の医師になっていた彼女はすっかり大人の女性になっていて、もう二度と俺の腕の中に閉じ込めて離したくないと強く思った。

一生離したくない。
俺だけのものにしたいと。
< 51 / 102 >

この作品をシェア

pagetop