あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて

運命の恋人ですか?

しっかりと繋がれた手はとても暖かくて、私を想う気持ちが繋がれた指先から全身に流れ込んでくるようだった。

颯馬と杏ちゃんに冷やかされながらお店を出た私たちは、いちょう並木をゆっくり散歩していた。

「恋にさ落ちる音って聞いたことある?」

「えっ?」

私の胸がドキンと跳ね上がった。

「俺さ、あみちゃんと会うたびにその音が聞こえるんだ。
不思議だろ?

なんかさ神様が俺の運命の相手だって教えてくれてるみたいでさ」

見上げた隣を歩く彼の笑顔が私の胸をさらに締め付ける。

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