あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
はるは他人とあまり関わらず上手く距離をとれない私を、様々なところに連れて行った。

職場の友人との飲み会、ジム開催の少し早いクリスマスパーティー、私が今まで自らけっして飛び込もうとしなかった世界へ私を引き込んで行った。

いつもは苦痛であった場所や多くの人にかこまれることも、隣でいつも笑顔で私を見守るはるがいてくれることで、私は心から楽しめていつもの無表情からいつのまにかはるとともに笑っていた。

「最近、よく笑うよな」

「だっていつも楽しいから。
ありがとう、はる」

久しぶりに二人っきりのデートを楽しんでいた。

今日はクリスマスイヴイヴ。

イヴもクリスマスも仕事な私たちは、一足早いクリスマスデートを楽しんでいた。

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