あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
「すごーい!
あれ、はるだったんだ!
呼び止めたら目を丸くして固まって、そのあと真っ赤になって…」

はしゃいでいた私は自分の行動にハッとする。

抱きついたまま見上げたはるは、初めて会ったあの日と同じように真っ赤な顔をして固まっていた。

「だいぶ人との距離感わかってきたと思ってたんだけど…まぁ俺には近いままでいいんだけど…俺が慣れるまで心臓に悪いな」

赤い顔のまま苦笑いしたはるが、両手で私の頬を包み素早く私の唇に軽くふれた。
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