あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
病院に向かう車の中で頭はだんだんと冷静さを取り戻した。

昔から大翔に彼女ができる度に私はこうして取り乱す。

大翔から好きになって付き合った彼女はいままでいない。

『気持ちには答えられない』
いつも大翔は告白されてそう答えていた。
『それでもいいから。
一緒にいていつか私を好きになってくれればいいの。
一緒にいてどうしても好きになれないならその時はあきらめるからお願い、付き合って』

そんなやりとりを何度今までみてきだろ
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