あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
ほどなく到着した病院で私は医師に状態を説明して救命センターを出ると、私のスーツケースを手にした陽翔が立っていた。
「…荷物どうもありがとう」
痛む胸をぎゅっと押さえながら陽翔を見つめた。
「久しぶり…だね」
「あぁ、久しぶりだね。
もう離島勤務は終わりなの?」
どうにか作った笑顔で小さく首をふる。
「ううん、来月にはこっちに帰ってくる。
明日の結婚式のために帰ってきたの」
陽翔の顔が一瞬険しいものに変わった。
「誰の?
愛美の…結婚式?」
伸ばされた陽翔の手が私の左手を掴んだ。
「えっ!?」
鋭い陽翔の視線は私の左手を確認していた。
「ちっ、違うよ!
大翔だよ。大翔が結婚するの」
「ーーっ!!
佐久間大翔と、アイツと結婚するのか!?
愛美!」
捕まれた腕をぐいっと引いた陽翔は私のことをぎゅっと力強く抱き締めた。
息が止まるかと思った。
再び陽翔の腕の中にいる自分が信じられなかった。
「…荷物どうもありがとう」
痛む胸をぎゅっと押さえながら陽翔を見つめた。
「久しぶり…だね」
「あぁ、久しぶりだね。
もう離島勤務は終わりなの?」
どうにか作った笑顔で小さく首をふる。
「ううん、来月にはこっちに帰ってくる。
明日の結婚式のために帰ってきたの」
陽翔の顔が一瞬険しいものに変わった。
「誰の?
愛美の…結婚式?」
伸ばされた陽翔の手が私の左手を掴んだ。
「えっ!?」
鋭い陽翔の視線は私の左手を確認していた。
「ちっ、違うよ!
大翔だよ。大翔が結婚するの」
「ーーっ!!
佐久間大翔と、アイツと結婚するのか!?
愛美!」
捕まれた腕をぐいっと引いた陽翔は私のことをぎゅっと力強く抱き締めた。
息が止まるかと思った。
再び陽翔の腕の中にいる自分が信じられなかった。