あまい・甘い・あま~い彼が見つからなくて
「ずっと会いたかった。

愛美…もう…遅いのか?

この偶然の出会いは…あの日無理にでも離さないで捕まえておかなかった俺への罰なのか?」


陽翔の切なげな震える声の意味が解らなかった。

だって…陽翔は…陽翔こそ…。


「私も会いたかったよ?
でも陽翔…指輪が…」

「さっき船で見つけた時やっぱり俺たちの出会いは必然なんだって体が震えた。

なのに…同じはるとなのに愛美の相手は佐久間大翔なのか!?」

「陽翔はもう誰かと結婚したんだね
…」

「「えっ!?」」

抱き締めていた手を緩めた陽翔が目を見開いて私を見つめ、私も目を負けないくらい大きく見開き陽翔を見つめた。

私たはちはそれぞれ会話が噛み合っていないことに気がついた。
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