愛は惜しみなく与う③
いざ旅行へ出発!!
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「どうして東堂の後継者は、妹なんだ?」

「姉の方はどうした?」

「絶望してる人は、誰よりも扱いやすい」


すべては、あたしのせい
そこに全部つながっている

たとえどんな陰謀がそこに紛れていても


……




最悪。

嫌な夢を見た気がする。
夜中に目が覚めて体を起こす。汗をかいて身体が気持ち悪い

なんの夢だか分からないけど、気分の悪い夢といえば、家のことだろう



「なんか、聞いたこともない会話やったな…」



そう呟くと、「何が?」と返事があり、ビクっと身体が硬直した

振り返るとシャワーを浴びたのか、朔が立っている


「あんた、夜中やで?何してんの」

「お前こそ1人で喋りながら歩くなよ」


だってさ?なんか変な夢やってんもん。いつも、嫌やった思い出がぐるぐると夢の中でも再生される。

けど今日はなんか、違った
よーわからん


「なんだよ、しょんべんか?」

「しょんべんゆーな!レディに向かって」

「レディって玉かよ」


ケタケタ笑いながら頭を拭く
その水しぶきがあたしにもかかり、廊下にも飛び散る


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