愛は惜しみなく与う③
ほんとよくできる執事やで…
ドライヤーとシャワーの熱気で暑い
ここで汗掻いたらシャワー音だけの意味がなくなる…
携帯が反応する。志木から…
早くない?あれから2分くらいやけど
『あなたの学校のクラスメイトでは?違うんですかね。他に該当しそうな人は居ませんが』
それはわかってる!!ってのは置いておいて
志木のこの返事
それ以外何も情報がないってことや
んーーもどかしい!電話にしよう
シャワールームからでると、紗羅ちゃんは身支度中
しれっとした顔
何が目的か分からへんけどすごいな
「ちょっと泉のところ行ってくる」
いってらっしゃいと声がかかる
部屋を出て非常階段へ…
「もしもし?今大丈夫?」
『はい、もちろん。それで…長谷川紗羅は、確かにあなたの高校の生徒。それ以外の情報はなさそうです。全く』
「なんか悪い噂も、補導歴とかそんなんもない?」
『はい。とても綺麗な歴ですよ』
頭は悪いようですが。そういう
んーーおかしいなぁ
『江森紗羅』
え?
「誰それ」