愛は惜しみなく与う③
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何事もなく時間が過ぎてゆく
「あーあ、雨かぁ」
杏が憂鬱そうにつぶやく。
朝の時点ではまだ晴れ間もあったが、そこからどんどん曇って行く
海斗さんは海の家に人は来ないだろうが、明日は晴れるから、明日の準備をするらしい
俺も手伝いに行こうとしたけど、なんだか今日はみんなの元から離れたらいけない気がした
「杏?トランプする?」
とくに杏から、離れちゃいけない気がする
泉にも言われた。
泉が側に居れない時は、俺が見ておけって
「響トランプしたいの?」
ええけど?そう言い俺の隣に腰を下ろす。
大富豪でもする?そう言いながらトランプをシャッフル。その手つきは相変わらず手慣れたもので…
学園祭のポーカーを思い出した
本当は朔が護衛に適任なんだけど、朔には言えない。
朔は顔に出やすく、態度にも出やすい。
泉と杏はあの女を警戒している。それを朔に伝えると、朔はとっても態度に出すだろう
それは都合が悪い
尻尾を出す前に、警戒しているのがバレてしまう。
何事もなく時間が過ぎてゆく
「あーあ、雨かぁ」
杏が憂鬱そうにつぶやく。
朝の時点ではまだ晴れ間もあったが、そこからどんどん曇って行く
海斗さんは海の家に人は来ないだろうが、明日は晴れるから、明日の準備をするらしい
俺も手伝いに行こうとしたけど、なんだか今日はみんなの元から離れたらいけない気がした
「杏?トランプする?」
とくに杏から、離れちゃいけない気がする
泉にも言われた。
泉が側に居れない時は、俺が見ておけって
「響トランプしたいの?」
ええけど?そう言い俺の隣に腰を下ろす。
大富豪でもする?そう言いながらトランプをシャッフル。その手つきは相変わらず手慣れたもので…
学園祭のポーカーを思い出した
本当は朔が護衛に適任なんだけど、朔には言えない。
朔は顔に出やすく、態度にも出やすい。
泉と杏はあの女を警戒している。それを朔に伝えると、朔はとっても態度に出すだろう
それは都合が悪い
尻尾を出す前に、警戒しているのがバレてしまう。