愛は惜しみなく与う③
朝にバイキングのあと、泉に呼ばれて、さらりと言われた
「杏が長谷川を疑ってる。今日なにかアクションがあれば、構わずとっ捕まえる。朔にはギリギリまで言えないから、響が見ておいてくれ」
泉にどんな内容でも頼まれると嬉しくなる。
信頼してもらえてるんだなと感じる。
女が苦手とか言ってられないかもしれないな。
杏を守るためなら…女相手でも俺は頑張れる
朔と慧と長谷川は、下の奴らと一緒に、近所の散策をしている。
「慧、何かあるかもしれないから、女を見ておけ」
泉はそれだけを慧に伝えていた。
少し不思議な顔をした後に、やっぱり黒なの?と苦笑いして分かったよ。そう言い外に出た
みんな心のどこかでおかしいと思っていたのかもそれない
偶然が重なり過ぎてることに
慧が1番警戒心が強い
ただあの女は、俺たちに取り入ったり、誰かと付き合いたいとか、そういう感じの気配は見せない。
少しして携帯が鳴る
「もしもし?どうかした?」
『泉の言葉足らずのせいで、割ともやもやするんだけど』
そう笑いながら電話をしてきたのは慧だった