愛は惜しみなく与う③
「響くん?隣いい?」
ビクッとしてしまったが、大丈夫
突然の長谷川の声に驚いたけど、泉や杏に話して少し気が楽になったのか、吐き気はしない
「…なに?」
「あたし、何か君に悪いことした?」
それならごめんね?
眉を下げて謝ってきた
想像してたのと違い、肩透かしを喰らった気分だ
「いや、俺、女苦手なんだよ。だからお前も…嫌な態度とっちゃう」
視線を杏と朔に移す
二人とも未だに水溜りに足を突っ込んでいる。
こういうのを見ていると、気が紛れるというか、長谷川にビクビクするのも抑えれる
「でも杏ちゃんには、普通だよね?」
「……別に。杏は違うから」
わざわざコイツに杏とのことを話す義理もないし、知られたくもない
素っ気なく返したつもりなのに、女は隣で笑った
その声に、騒いでいた二人も動きを止めてこちらを見る
な、なんだ?
ゾワっとした
「本当の意味では助けてもらえてないのにね」
俺にしか聞こえない声で長谷川は呟き、杏と朔の元へ走っていった
何言ってんだ?
ビクッとしてしまったが、大丈夫
突然の長谷川の声に驚いたけど、泉や杏に話して少し気が楽になったのか、吐き気はしない
「…なに?」
「あたし、何か君に悪いことした?」
それならごめんね?
眉を下げて謝ってきた
想像してたのと違い、肩透かしを喰らった気分だ
「いや、俺、女苦手なんだよ。だからお前も…嫌な態度とっちゃう」
視線を杏と朔に移す
二人とも未だに水溜りに足を突っ込んでいる。
こういうのを見ていると、気が紛れるというか、長谷川にビクビクするのも抑えれる
「でも杏ちゃんには、普通だよね?」
「……別に。杏は違うから」
わざわざコイツに杏とのことを話す義理もないし、知られたくもない
素っ気なく返したつもりなのに、女は隣で笑った
その声に、騒いでいた二人も動きを止めてこちらを見る
な、なんだ?
ゾワっとした
「本当の意味では助けてもらえてないのにね」
俺にしか聞こえない声で長谷川は呟き、杏と朔の元へ走っていった
何言ってんだ?