愛は惜しみなく与う③
夕方16時店を出る

雨はまだ降り続けている。むしろひどくなったか?
杏はまた、同じようにカッパに頭を通す

なんだかその姿は可愛い


「どーする?夜ご飯にしては早いし、今日は宿のご飯やゆうてたし、もう宿帰る?」


「なんかこの辺ないのか?ついでだし、どっか見てから帰ってもいいけど」


食べ物系の観光情報しか見てないから、大した情報が頭に入っていない


「ねぇ、あっちに沢井公園って言って、うさぎがいる公園があるんだけど、行ってみない?」


長谷川がそう言う。
沢井公園…なんかネットで見た気がする!


「うさぎ!?行ってみたい!」


杏はウサギに食いつき、すぐ近くにある沢井公園にみんなで向かうことになった


先頭を長谷川と朔が歩き、その後ろを杏と並んであるく


なにやら二人は楽しく話している様子
そして隣の杏は……


「大丈夫か?」


少し険しい顔をしていた
もしかして気付いてないうちに、長谷川と何かあったのか!?


「うぅ…響…」


苦しそうな声をだすもんだから…
何かあったのかと思ったら、杏は一言


「腹いたい」
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