愛は惜しみなく与う③
これでナンパとか、下心が見えた瞬間話せなくなる。

だからその法則でいけば、長谷川は大丈夫なはずなんだけどな。
俺たちの誰かに取り入ろうとしてる訳でもないし、下心は出ていない。

むしろ杏にべったりって感じ

だから、害はなさそうなのに、なんであんなに、嫌な感じがするのか


「お待たせやで!生き返ったわ」

ほな行こか
人が増えてきたので、杏は俺と普通に手を繋ぐ

はよ行って、ウサギ捕まえに行かな!と楽しそうな杏。お腹痛いの治ってよかった


公園の方へ歩いてると、これまた杏が大きな声を出す


「か、カバントイレに置いてきた…」

「え?まじ?取りに行こうよ」


公園とトイレは早歩きすれば3分くらい
もうそこに公園の入り口がある。

ま、急いでないし良いか


「あたし走って取りに行く!そこに二人の姿見えたし、すぐ行くって伝えてきて!」


頼んだでぇぇえ!と颯爽と走り出して行ってしまった。ど、どうしよう

朔と長谷川は、すぐそこに居るから、声をかけてから、もう一度杏の後を追いかけよう


ほんと、杏は元気だなぁ。よく走るよ

小学生並みによく走る…


朔と長谷川がウサギを見てしゃがんでる。声をかけようと近寄ると



心臓が暴れるような内容の話をしている
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