愛は惜しみなく与う③
水瀬にしがみついて、紗羅ちゃんに手をあげる男を止めるように縋った
「頼むわ。あたしになら何してもいいから」
もう自分の周りの人間が傷つく姿は見てられへん。
「いいな、それ。あんたが泣きながら俺に縋ってくるの。興奮してきた」
「ちょ!」
両方を押さえつけられ、あたしの真上には水瀬の顔。
「紗羅がいたら集中できないから、外へ出してくれる?お前らも下がっていいよ。ここに2人にさせて」
…覚悟決めなあかんな
紗羅ちゃんと男2人は部屋を出て行った
シーンと静まり返る部屋に、水瀬の息遣いだけ聞こえる
「思ったより興奮させてくれるじゃん?あんたセンスあるよ、男を煽る」
気持ち悪い
ブラウスのボタンを一つずつあたしの目を見ながら外す。
最後のボタンを外して満足そうに言った
「いい身体。白くていい匂いがする。腹筋は割れすぎだけど、まぁいいか」