愛は惜しみなく与う③
辿り着いたホームは、少し閑散としたホーム
でも向こうのほうに海岸線が目視できる
ってことは!!!
「う、海や!!!!」
やっば、テンションあがった!!
海なんて…久しぶりに見た。
海に、いい思い出もない。
喧嘩ばっかしてたイメージ
志木に怒られたっけ?すぐ喧嘩に発展するのは、あたしの悪い癖だと、海で説教されたのも覚えている
「ひゃっほーーーい!」
「いやったぁぁあ!!」
「わぁぁーー!!!」
全員テンションが上がって大きな声を出す。あたしもニヤニヤとしてしまう
朝は憂鬱やったけど、この景色をみて、一気にテンションがあがってしまった
「い、泉!!!海斗さんの宿はどっち!?」
走り出したい気持ちになる
そんなあたし達の騒ぎ具合をみて、泉と新は呆れたように笑っていた。
「送迎の車よこしてくれてるから。走っていくならバス乗り場までにしろ」
走ってもいいんや!
ってことで荷物は泉が持ってくれてるし、そのまま甘えて持っといてもらおう
「いくで!朔!響!慧!」