愛は惜しみなく与う③
それぞれの気持ち
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「杏様…」
「何でそんな泣きそうな顔してんの?向こうで何かあった?」
心配そうに私の顔を覗き込む杏を、そのまま連れ去ってしまいたい。
その瞳に、私以外うつさないで欲しい
「で、2人なら話せる?なにを心配してるん?」
「…スコーピオンに近づいてきたので、警戒しているだけです」
「いやいや、そんなん通用せんやろ。おかしいもん、なんか」
こうやって、変化を気づいてくれる杏。
私が口をつぐんでも、呆れずにしっかりと、どうしたのかと問うてくれる
本当にあなたが、大事なんです
「水瀬に辿り着くのが遅くてすみません」
「志木のせいちゃうよ。紗羅ちゃんのこと、もっと警戒したかなあかんかっただけやし。
それに、江森紗羅って志木に聞いた時に、すぐに泉に言っといたらよかった。
そしたら、あの椿って女と、関係があったと分かったのに」
やめてください
他の男を頼るのは
泉とは、あの烈火の総長
もっと頼ればよかった。そう言う杏。
椿という女と過去に何かあった響という、幹部のことも、今、杏は考えている
「杏様…」
「何でそんな泣きそうな顔してんの?向こうで何かあった?」
心配そうに私の顔を覗き込む杏を、そのまま連れ去ってしまいたい。
その瞳に、私以外うつさないで欲しい
「で、2人なら話せる?なにを心配してるん?」
「…スコーピオンに近づいてきたので、警戒しているだけです」
「いやいや、そんなん通用せんやろ。おかしいもん、なんか」
こうやって、変化を気づいてくれる杏。
私が口をつぐんでも、呆れずにしっかりと、どうしたのかと問うてくれる
本当にあなたが、大事なんです
「水瀬に辿り着くのが遅くてすみません」
「志木のせいちゃうよ。紗羅ちゃんのこと、もっと警戒したかなあかんかっただけやし。
それに、江森紗羅って志木に聞いた時に、すぐに泉に言っといたらよかった。
そしたら、あの椿って女と、関係があったと分かったのに」
やめてください
他の男を頼るのは
泉とは、あの烈火の総長
もっと頼ればよかった。そう言う杏。
椿という女と過去に何かあった響という、幹部のことも、今、杏は考えている