愛は惜しみなく与う③
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「お前、あの執事大丈夫なの?」

「ふ?なひが?もぐもぐ。ひきのこお?」

「口のもん飲み込んでから話せよ…」


朔はほら水飲め!とあたしに水の入ったコップを押し付けてくる。ふむ

もぐもぐごくん


「ん?なにが?志木のこと?」


1日?2日?眠っていたからか、お腹が空いて仕方がない。
体も鈍った気がする


「執事って言ったら、そいつしかいねーだろ」

「んーー?大丈夫やと思う。もう」

「もうってなんだよ」

「さっきやっと大丈夫になったってこと!」


意味わかんねーと朔はボヤく。
まぁみんなからしたら、志木の行動や発言は、異常やと思う。

あの日以来、過保護を通り越して、ちょっとやばい奴みたいになってたし


でももう大丈夫


「また普通に話したって!ええ奴やし!喧嘩はあたしくらい強いし」


「もうそんな強い奴従えてこなくていいよ」


朔は苦笑い
志木は本当に強い。護身術から派生した喧嘩の仕方やったから、ほぼ無傷で喧嘩を終える


あたしは突っ込んでいってよく怪我した
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