愛は惜しみなく与う③

「助けに来てくれてありがとう。もうこれからは、何があっても……みんなに相談するようにする。
やから、もうええわ!って思うまで、付き合って欲しい。みんながあたしを信じてくれてるように、あたしもみんなを信じたい。

一人で行動もせんようにする。やし、一緒に強くなろう」


朔の手を握る

この手であたしを守ってくれるなら、あたしも朔を守る

信じてくれるなら、あたしも信じる



「いつでも味方やから」



小指をさしだすと、すぐに朔は、私の小指に、自分の小指を絡めた



「約束な?」

「うん」



もし朔が、何かあった時は、あたしが1番に駆けつける。
いつもみんながしてくれてるように。





そしてこの数ヶ月後





あたしは朔との約束を守るため、いつでも味方だと約束したから……

朔を本気で怒る時が来るなんて、この時のあたしは思っても見なかった。




『助けてくれよ』




泣きつく朔を抱きしめた



……



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