愛は惜しみなく与う③
うるせぇぇぇ!と叫んだ朔に、うっさい!と怒鳴る

ほんま、なんやこの疲れるドライブは…

関東帰るまでまだまだ時間ある…
あと何時間この車乗らなあかんねん


「泉!俺、こいつ嫌い!」

「はいはい、わかったから」


泣きべそかきそうな朔を、半笑いで泉は慰めている。
泉と志木は、案外仲良くなれそう

どっちも落ち着いてるし

どっちも強いし

そして、なぜか2人で話したあと、どことなーく、心が通い合ってるような??


仲良くしてくれるならええや。
朔以外とは、仲良くしてくれると思う


「そういえば。烈火は西とはどうなってるんですか?」


その話は、志木の言葉で始まった。


西……あの正体不明の勢力?やったかな。美容室に泉と行った時に、騒がしかった奴らや



「西のこと知ってるんですか?正直帰ってから、取り掛かろうかなって思ってますね」


相変わらず泉は、志木さんと呼んで、敬語。
まぁ、志木もそんな感じやしお互いの会話が丁寧で少しおもろい


「あなた達の地域でいう西は、silver KINGと呼ばれるチームだと思いますが」
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