愛は惜しみなく与う③
「なに?なんかあたし、変なことゆうた?」

「……いや、言いたいことはわかりますけど。それをこの2人の前で言うのはどうかと」

「??」

「それに、こんな高いところ連れてこられたら驚きますよ」

「サプライズってそういうもんじゃないの?」

「んーー…どうします?」


何故か志木は、あたしと話すのを諦めて、泉と朔に話を振る。

が、2人とも俺に聞くなよって言う

なんやねん。


「美味しいもん食べれたら幸せやん!」


ちょっと人が、人の気持ちに寄り添おうと頭の中で考えてたらコレや。
なーんも伝わってへん




「美味しいものなら、毎日食べさせてくれてるよ」

「へ?」


「杏の手料理は、俺が今まで食べた料理の中で1番うまい」


俺はそっちの方が好きだよ。
とまぁ、素敵なことを言う泉


「家帰ってから1週間は、泉が献立決めていいよ」


もちろん、あたしは謙遜なんかしないから、そのまま真に受けて、素直に喜ぶ

泉の好きなもの1週間つくったろ。



そんなほんわかした空気で、腹ごしらえをしていた。
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