愛は惜しみなく与う③
お腹が空いていたのか、大量にあった料理もみんなペロリと食べた。


「はぁ。死にそう」

「だから八分目にしましょうねって言ったでしょ」

「あん時はまだいけてん」


志木に言わんこっちゃないと言われたが、久しぶりにええモン食べたから、調子乗った


泉も朔もお腹膨れて転がっている


「まじうまかった…俺も金持ちになろう」


変な朔の決意は置いといて…
今の時刻は夜の9時

ここから家まであと2時間



「さ、車で帰りますよ」


謎に元気な志木
あたしら3人は車の中でくたばって、すぐに眠りについてしまった。


そんな中、ご飯までご馳走してもらって、運転まで1人でさせるのはダメだと起きていたのは泉だけ。



「あなたも疲れてるでしょ?少し眠りなさい」

「いや、大丈夫。なんなら運転かわりますよ」

「いえいえ。私は長時間運転慣れていますので。それよりも、杏様の看病でずっと寝ていなかったと伺ってます。おやすみになって下さい」


志木にそう言われるが、ここまでしてもらうのは気が引ける泉は、話し相手にでもなれればと、話し出す
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