愛は惜しみなく与う③

「脱ぐなよ」

「海入る時は?」

「海に入りたい時は、俺を呼べ」

「うん、わかった」


とりあえず裸エプロンは避けられたから、よしとする。なんせ、水着も海に入るなら恥ずかしくはないけど、ウロウロするのは恥ずかしい。

最近の子は、海に行っても、泳いだりせんらしい。

ビーチで写真撮ったり、お話ししたり…
ナンパ待ちしたり…


あたしからしたら、理解できひん


あの潮のしょっぱさを感じながら、泳ぐのが楽しいのに…

紗羅ちゃんは、水着を着たけど、今までで、海で泳いだことは、ないと言っていた。
海は、写真撮ってきゃっきゃする所だと笑いながら言われた。

写真撮るなら、私服で良くない?


最近の女子事情がわからへんわ


そんなこんなで一悶着あり、海斗さんが経営する海の家に辿り着く


1日目はどうやら、仕事のお手伝いになりそうや。でもあたしは物を売ったり、美味しい食べ物提供したりって大好きや

せやし裸エプロンも免れたから、売り子は楽しみやったりする。


でもあたしの想像とは違うほど、ハードやった



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