愛は惜しみなく与う③
ふぇ!?聞いてなかった

「聞いてなかったろ」

「ご、ごめん。トリップしてた」

朔に肩を叩かれて、妄想から戻ってきた。危ない危ない。
最近、響が弟みたいに可愛くて困ってる。

弟いたらこんな感じなんかなってゆう…


「ほんで、なんやって?」

「だから!夏のバイトだよ!」

「え?silver KINGの話は?」

「んなもん終わってらぁ!あいつが帰ってこないと、話進まねーから」

あぁ、志木待ちってこと?
志木は買い物長いからなぁ…って


「夏休みのバイト?」


あたしは普通にマドリカでバイト続行中やけど、みんなバイトするんかな?


「やっぱ金はいるだろ!泉と響と一緒に、現場系のバイトするんだけど、お前もやる?」


朔さん、何を言ってるのかね?

女の子がやるバイトじゃないでしょ?


「俺、その話聞いてねー」


泉は知らなかったのか、え?と言っている。朔は元から日払いで働いてるけど…


「お前も俺の家手伝えよ。響もそうするって言ってたぞ?ゴトウから給料は出る」
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