愛は惜しみなく与う③
聞く耳を持たない志木に、朔が言った
「こいつ、いろんな組員蹴り飛ばして、拳銃持ったやつから、泉の親父助けてたぞ」
よく言った!
あたしは関係なく無い!!
そして志木は、大きな溜息をついて、貴方って人は…と悲しそうに呟いた
お?これ、いけるやつや
「暴れたし、ちゃんと謝らなあかんし、それに、お手伝いするのは東堂家の人間として、当たり前のことやと思うねん」
「こういう時だけ東堂使うんじゃありません!まったく…私も行きます」
なんでそーなんねん!!!
その後も言い争った結果
「とりあえず初日は、志木さんも杏も、手伝いに来てくれ」
1番大人な対応の泉になだめられて、言い争いは幕を閉じた
そして
「silver KINGの頭は分かるん?」
「いえ…まぁうまく隠してあるというよりかは、情報がないっていう方が近いですかね」
「私も調べましたが、名前さえあまり出てこなくて、最近できたチームなのかと思ってるんですが」
新と志木に任せてたら大丈夫やと思うけど…
ややこしくなけりゃいいけどな。