愛は惜しみなく与う③
「あの家を選んだのは志木さんですよね?その時から管理人同じですか?」

「ええ。私があのマンションを内覧に来た時は、今の管理人と同じ人でしたよ」


ということは、もし手を組んでるとしたら、後からなのか?

志木さんは真顔でカタカタとパソコンを触る

俺パソコン苦手だからなぁ


そう思ってると携帯が鳴る

こっちの携帯は…プライベート用
女の子と連絡取る携帯とプライベート用の二台持っている。

プライベート用がなるのは、烈火のメンバーの誰かってこと


って、杏ちゃん?


「もしもし?」


携帯の画面に杏ちゃんの文字が。


「慧!?遅くない!?今日家泊まるゆうてへんかった?てかご飯食べてる?3日くらい家こんやん!なんなん!反抗期?無事?」


おっと……
すんごいな。途中で話す暇もないくらいに、杏ちゃんは早口で話し続けた

心配かけてたのか

少し1人で監視カメラを見たくて、桜さんの家に泊めてもらっている

桜さんは



唯一見返りも求めずに、昔から世話を焼いてくれる女性だ
< 372 / 410 >

この作品をシェア

pagetop