愛は惜しみなく与う③
中学生になったときに出会った桜さんは、当時女子大生。

13の時に両親が離婚してから、15の時に、優しい夫婦に引き取ってもらって…
でもその夫婦の元には帰っていない。

女の子のところを転々としたり、そして

桜さんのところにいる


桜さんに出会った時、俺は14歳、桜さんは20歳だった。とても不思議な女性


女の子に優しくしてあげて、可愛がって、抱いて…そして家に泊めてもらったりご飯作ってもらったり…

でも桜さんだけ違ったっけな


桜さんとの出会いをボケーっと思い返していたら、電話口から怒鳴り声が…


「ちょっと!!!聞いてんの!?キレるで!」


桜さんとは正反対の杏ちゃん


今日も絶好調みたいで安心したよ


「ごめんね?バイトが長引いててさ。まかない食べたからご飯は大丈夫だよ。もう少ししたら杏ちゃんの家に行くよ」

「大丈夫ならええねん。ほな気をつけて!」


ブチ!

返事を聞く前に電話を切る杏ちゃん

相変わらずだな


無事とわかれば、それでいい!と電話を切る。もう少し話してたかったな?
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