愛は惜しみなく与う③
杏ちゃんの声がデカいから、志木さんにも会話は丸聞こえ
「杏様、帰ってくるまで起きてますよ」
「え?」
「あの人はそう言う人です」
とりあえず今日は帰りましょう。そう言ってパソコンを畳んだ志木さんに、杏ちゃんの家まで送ってもらうことに…
志木さんは、時間差で家に行きますと言った。きっと一緒に帰ると、何していたかと問い詰められるから。
杏ちゃんには、あの男のことを少しでいいから忘れて欲しい。
だって怖いもん
同じマンションに自分のことを監視してる男がいるなんて
俺たちに任せてくれるなら、頑張るから
「慧さんも、杏様が好きなんですよね」
「え?あ、はい」
突然話が変わり戸惑う
志木さんとこの手の話をしたくない…
だって志木さんの目、笑ってないもんなー
「あなた、関係のある女の人がいっぱい居るはずでは?杏様もその中の1人ですか?」
「ちがうよ…杏ちゃんは違う。でももしかしたら、泉や朔が杏ちゃんに向ける気持ちと、少し違うかも知れませんけど」
最初からそれは思ってた
泉が好きな、杏ちゃんが好きだから
「杏様、帰ってくるまで起きてますよ」
「え?」
「あの人はそう言う人です」
とりあえず今日は帰りましょう。そう言ってパソコンを畳んだ志木さんに、杏ちゃんの家まで送ってもらうことに…
志木さんは、時間差で家に行きますと言った。きっと一緒に帰ると、何していたかと問い詰められるから。
杏ちゃんには、あの男のことを少しでいいから忘れて欲しい。
だって怖いもん
同じマンションに自分のことを監視してる男がいるなんて
俺たちに任せてくれるなら、頑張るから
「慧さんも、杏様が好きなんですよね」
「え?あ、はい」
突然話が変わり戸惑う
志木さんとこの手の話をしたくない…
だって志木さんの目、笑ってないもんなー
「あなた、関係のある女の人がいっぱい居るはずでは?杏様もその中の1人ですか?」
「ちがうよ…杏ちゃんは違う。でももしかしたら、泉や朔が杏ちゃんに向ける気持ちと、少し違うかも知れませんけど」
最初からそれは思ってた
泉が好きな、杏ちゃんが好きだから