愛は惜しみなく与う③
ちょっと最後はよく分からない展開になった。

志木さんに守られる?


まぁこの人すごく強そうだし…
泉の手が腫れてるのも、この人が蹴飛ばしたからって聞いてるし…

あの泉が怪我するなんて、何事かと思ったよ



「さ、帰ったら杏様うるさいですよ」

「ほんとだね。杏ちゃん怒ってるだろうなぁ」

「杏様の家にいない時は、どこにいるんですか?」

「……桜さんって女の人の家」

「そうですか。色男ですね」

「馬鹿にしてるでしょ」


クスリと志木さんが笑うと、マンションの下で車は止まった


「では、私はこれで」

「え?一緒に帰らないんですか?」

「貴方のことを連れ回していたと、怒られるのは私なので。2発くらい殴られそうなので、私は避難しておきます」

「ず、ずるい!!俺だけ怒られる」



しかし助手席から放り出されて、ニヤリと笑った志木さんを乗せて、車は走り去った


最悪


最後の笑い方、悪魔みたいだった



仕方ない


1人で帰るか…




でもなんだか、身体が軽くなった
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