愛は惜しみなく与う③
曇天
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「いーーー天気!」

ぐーんと背伸びして上を見ると、雲ひとつない青空。むしろ暑い、ってか暑い


「夏って好きやけど、暑いの嫌やなぁ」

「暑いって言うから暑いんだよ」

「は?そんなんで気温は変わらんわ!」


そう言う朔なんて、Tシャツに短パン。その辺の小学生と同じような格好をしてアイスを食べてる。


「あーっち!今日じゃなくて良かったのにな!」


前を歩く響と泉は、うちわをパタパタとさせている。そう。そうなの


今日が泉の家の修繕のお手伝い
たんまりとお小遣いは弾むらしい。しっかりやれば。とのこと


今は朝9時。昼過ぎてから、志木も蕪木組にきて、手伝うらしい


まさか志木も手伝うって言うとは思わへんかったけどさ?今日は泉もいるし、身の安全としては、確保されてるけど…


「志木さん、場所わかる?」

「調べて自分でくるやろ」

「あいつ力仕事とかできんの?役に立たなさそうじゃん!」

「朔は、志木と仲悪いなぁ」



たしかに志木は細いし、力仕事のイメージも無いけどな。
なんてったって、なんでも出来る男やから
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