愛は惜しみなく与う③
とりあえず志木が近くまで車で送ってくれて、そこから歩いてるんやけど、それだけで暑い。
耐えられへん。

あちーなー

いい天気やねんけど、ここまで暑くしなくてもいいやん。


「あ、ハザマさんから電話だ」


もうすぐ家だと言う時に、泉の携帯に着信がはいる。ハザマさん…ってあれやんな?顔に傷ある、イカツイおっちゃん

泉の家にいた人や


「え?アイス?もう俺、家の前だけど。無理無理。下の奴らに買いにいかせたら良いじゃないですか。合田とか…」


合田

懐かしい名前

あの兄弟…破門じゃなかったっけ? 


家にたどり着き、門をくぐると、わらわらとイカツイ兄ちゃんたちが居た。


あたしたちを見て『ちーーーっす!』と大きな声で挨拶してくれた。
こんな暑い日に暑苦しい挨拶


どうやら泉は、ハザマさんにアイスを買ってこいとパシられたらしい

もう食べながらきたし。

てか溶けるし



「おーーよく来たな。相変わらず派手な頭してんなぁー」


出迎えてくれたハザマさんは、あたしと泉の頭に手を乗せてぐしゃぐしゃっとして来た
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