愛は惜しみなく与う③
「仕方ないやん。あたしトラブル巻き込まれ体質やねん」
開き直ったった
自慢じゃないけど、あたしはよくトラブルに巻き込まれる。
自分から首突っ込んでる訳ではない。
あたしの目の前でトラブルが起こるから、突っ込んでいるように見えるだけ!
あたし自身がトラブルではない!
「ま、怪我ないならいいけど」
珍しく心配してくれたんかな?
程々にしろよ。そうあたしの肩をポーンと叩いて、朔はまたビーチに向かった
朔にだけは…言われたくなかったんやけど?
ま、いっか!
「杏ちゃん!ドンドン連れてきて!」
「えーー休憩!」
あたしもお腹空いてきたし、とりあえず焼きそばをねだってみる。
だってもう、この暑さやったら、エネルギー必須
飯食わせろーっとバタバタしていると、紗羅ちゃんが焼きそばと冷たいお水を持ってきてくれた
「杏ちゃんお疲れ様!」
「天使!ありがとう!」
生き返るわぁぁあ
目の前に置かれた焼きそば。一口食べて厨房へゆく
「ん?何かあった?」
少し驚く海斗さんはスルーして、一生懸命焼きそばをつくっている響に声をかける