愛は惜しみなく与う③
ように気づくなぁと感心

「誰だ?」

「知らんよ。ちょっとドタバタしただけ」

「……大丈夫ならいいんだ」


愛想悪いなぁと思うけど、こうやってあたしには優しいし、仲間にも優しい。
誤解されやすいタイプやなぁ

とりあえず、このままここに居たら、泉に詮索されそうやし、もう少し客引きしよっと


「ほなあたし、もうちょい客呼んでくるわ」

「おー!頼んだよ!大盛況だけど、もうちょい欲しいな」
 

はーいよ!海斗さんも働き者や
あの人もせっせか働いている。楽しそうに、接客している。


「何かあれば、呼んでくれ。近くにいるから」


にこっと笑う泉に、ひらひらと手を振っておく。
響も頑張ってたし、あたしももう少し頑張ろう。


よーし
あと10人くらいは連れてこよう


フラフラとビーチを歩く
ほんまに紗羅ちゃんが言う通り、女の子は写真ばっかり撮ってる。

変なユニコーンみたいな浮き輪にまたがってる……って浮き輪は、海に浮かべるもんやで?

じーっと見ていると、ユニコーン女子に、声をかけられる


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