愛は惜しみなく与う③
「そしたらさ?あいつ近くに落ちてたカバンを拾ったんだよ。そこに中学か高校の名前書いてねーかな?って思ってみてたら、あいつ、ランドセル拾ったんだよ」
「え?どーゆうこと?」
「中学生か高校生だと思ってたら、あいつまだランドセル背負ってるガキだったんだよ」
なんと…ランドセルヤンキーやったんやな…
「で、少し月日が経ち、居場所をやるからこいと言ったら、弱い奴の下になんか行かないってあいつ言ったんだよ」
思い出しても腹が立つ!生意気なガキめ!と海斗さんは爆笑している
うん、あたしも海斗さんの立場なら、殴ってるわ
「でまぁタイマンはって、俺が勝ったのよ」
「すご!海斗さんも強いんや!」
やぱ総長たるもの、強くないとあかんなぁ
そんなあたしをみて、騙してるようで悪いけど…そう前置きをして、話す
「タイマンはったとき、泉は小6!俺は高2な!」
ブハハハと腹を抱えて笑い出した
え?小6と高2がタイマン!?
「勝って当たり前やん!!」
爆笑する海斗さんも、それなーーと笑っている。てか、小6の泉、すげーな