愛は惜しみなく与う③

「その後どうなったん?」

「言わずもがな、泉が倒してくれて、俺は瀕死で助かった」

うわーなんか想像して痛い


「で、片腕がその時折れてて、変な方向に曲がってたんだ」

「え?まじで?」

「うん。なんかバッドでやられた時におかしいなぁとは思ってたんだけど。でもね?泉は俺の腕見て、『くっついてるなら、大丈夫ですね』って笑いやがった。俺は折れてるから、少し離れてるよーって言ったんだけど、それは無視されたなぁ」


泉もなかなかファンキーな子供やったんやなぁ

海斗さん曰く、泉は小学生の頃から、高校生くらいに見えたらしい。背も高くてなんせ威圧感があったらしい


でもそんな生意気な泉も、海斗さんには懐いてるよな


「俺の腕が折れてても笑ってて、一回朔が喧嘩しまくってた時、頭に1発もらって、頭がほんと割れたんだけど、その時も、脳みそだけ出すなよって、冷静だったのに……杏ちゃんの捻挫で、あんなに取り乱すかね?」


最後は謎に質問系
いや、その話聞いてたら、捻挫とか、気にもせん怪我やと思う。
ってか、朔の頭割れた話めっちゃ聞きたいねんけど……ふふ
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