愛は惜しみなく与う③

「違うでしょ?その子たちがうちの店にご飯食べにきてただけじゃん。勝手に店員の拓也に殴りかかったのは、あんたらだろ?」


うわ!海斗さんもおる!
え?一発触発的な感じやん…


「ナンパしてたろ」

「頭悪いの?あんたらと遊んでて、楽しくないから、あんたら放って、ご飯食べにきたんでしょう」


ね?と優しく慧は泣きじゃくってる女の子に言っている。

ふむ…だいたい状況は掴めた

拓也達がお客さん呼んでて、付いてきた女の子が、このガラの悪い人たちの彼女?ってことで間違い無いかな?

にしても、別にご飯食べてるだけやのに、ここまでせんでも…



「仲間に手出されて黙ってらんねーよ」


響もお怒りモード
とりあえず…このギャラリー大丈夫?
めちゃくちゃみんな観てるけど


「杏?何でここにいるんですか?」

「わぁ!なに!?新も喧嘩するんやないの?」


先に出て行った新が、なぜかあたしの後ろから、にょきっと出てくる


「私はあの女の子と拓也をあの場から連れ出したいんですが…」

なるほどね?
このまま喧嘩したら巻き込まれるもんな
< 61 / 410 >

この作品をシェア

pagetop